この弘法大師御札の印は、観音経の有名な一偈を彫ったもので、作者は俳人正岡子規の高弟で あった森田義郎入道である。そしてこの印は、大正二年「実業之世界」誌上に掲載されて、福聚禅寺所蔵「福聚海無量」印として全国に紹介され、鋳金の大家香取秀真(昭和二十五年文化勲章受章)により、奈良朝時代の印影に匹敵する傑作として激賞されたものである。
森田義郎は明治十四年愛媛県に生れ、十九才にして上京、正岡子規の門に入り、高濱虚子等とともに子規門下四天王の随一に数えられた。同じ門下であった香取秀真とは、互いに肝胆相照らし、その親交は終生つづき、同じく 歌人 与謝野鉄幹、斎藤茂吉とも親交があった。後、日本新聞社に入社、万葉集研究の著作多数あり、国粋派の歌人であった。また政界にも関与し、犬養木堂、尾崎萼堂等と全国を遊説した仲でもあった。
明治の晩年、南禅寺の河野霧海和尚について得度参禅すること数年、雲水生活も送っている。 一時福聚禅寺に寄寓していたこともあり、この「福聚海無量」印は当時の丸山鷺城和尚の請いに応じて篆刻したものである。近年、郷土の愛媛県四国六十二番宝寿寺小松史談会より、集印の申し込みが殺到、何百枚も捺印発送したことがあり、この印の傑出した篆刻美に今更のごとく驚いたことがあった。生来天真爛漫、剛胆にして至純、書の達人にして篆刻の名人、歌仙、酒仙と称せられた一代の好漢風雲児であった。
右、森田義郎入道の略伝を記し、願わくばこの印影の弘く流布し、皆倶に、福聚海の無量ならんことを祈る。
(霊松山主 誌) 〝 わがおもひいよよ遙けし山の間を 海に向ひて行く水のごと 〟 義郎
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